フィッシング対策協議会は11月5日、2008年9月度の「国内フィッシング情報届出状況」を発表した。発表によると、9月度のフィッシングメール届出件数は20件で、前月度の5件から15件増加し過去1年間の平均も大きく上回った。フィッシングメールの件数は9件で、前月度より5件増加している。また、フィッシングサイトの件数は8件で前月度より4件の増加となった。フィッシングによりブランド名を悪用された企業の件数は7件で、前月度より3件の増加となった。 業種別の状況では、9月度に標的となったのは金融が4件、ショッピング、オークションがそれぞれ1件、その他が1件であった。なお、9月度に報告されたフィッシングサイトのホスト国は、アメリカおよび中国がそれぞれ1件となっている。フィッシングメールの動向では、「Union Trust Bank」や「Bank of America」、「Chase Bank」「Paypal」「Yahoo! オークション」「UFJ Card」を騙るものが確認されており、偽サイトに誘導しカード情報などを入力させようとするものであった。 http://www.antiphishing.jp/capj-report/200809-capj-report.pdf