セキュリティソフトのテスト手法標準化団体[AMTSO]の果たす役割とは G DATA ウイルスラボ所長 ラルフ・ベンツミュラーインタビュー
セキュリティ対策ソフトのテスト手法を標準化するための業界団体「Anti-Malware Testing Standards Organization(AMTSO)」が2月4日に設立された。世界の主要なセキュリティベンダーが参加し、その中には、ドイツのG DATA Software社もあった。今回、G DATA Software ウ
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セキュリティ対策ソフトのテスト手法を標準化するための業界団体「Anti-Malware Testing Standards Organization(AMTSO)」が2月4日に設立された。世界の主要なセキュリティベンダーが参加し、その中には、ドイツのG DATA Software社もあった。今回、G DATA Software ウイルスラボ所長 ラルフ・ベンツミュラーに現在のテストの問題点や今回のAMTSO参加について聞いた。
─今回、AMTSOにG DATA Softwareが参加した動機は何でしょうか。
過去5年間、マルウェアの世界は劇的に変化しています。この間、スパイウェア、ボット、リサイクル可能なマルウェア、「ドライブバイ」型など、PCユーザとシステム管理者に対して新たな脅威が生じてきました。にもかかわらず、セキュリティソフトのテストの評価基準はほとんど変化がなかったのです。その結果、マルウェアの活動とテスト内容との間には、ギャップが生じていました。AMTSOが提供しようとしている、PCセキュリティ業界とテスト機関の両専門家による協力体制は、両者のギャップを中立にするような橋を架けることができるでしょう。それゆえに、この団体にG DATA Softwareが参加し貢献することを誇りに思います。