マカフィー株式会社は2月22日、最新のセキュリティ研究レポート「Sage Vol.3」の日本語版を発表した。レポートによると、サイバー犯罪者は収益を最大限に高めるため、複数の言語で攻撃を仕掛け、地域で普及しているローカルアプリケーションを悪用するようになっている。本レポートは、世界中のマカフィーのセキュリティ専門家が集めたデータに基づいており、脅威のグローバル化と、国、地域ごとに特有の脅威を検証している。マカフィーが報告書の中で詳しく述べている動向、結論は以下の通りとなっている。・サイバー攻撃者が文化の違いに応じてソーシャルエンジニアリング攻撃を仕掛けるケースが増えている。・サイバー犯罪組織は、ロシア、中国などの失業率や教育レベルの高い国でマルウェアの作者を勧誘している。・サイバー犯罪者は取り締まりが緩い国を利用している。・マルウェアの作者は、世界中で、Web 2.0、P2P ネットワークのウイルス特性を利用するようになっている。・各地域で普及しているソフトウェア、アプリケーションをターゲットにしたエクスプロイト(脆弱性を利用したコード)が増加している。マカフィー:マルウェアのローカル化が進行中http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_08a.asp?pr=08/02/21-1