サイトー企画は7月13日、秀丸メールのVersion 4.76以下で、特定の迷惑メールを受信した時に、秀丸メールが異常終了してしまうバグが判明したと発表した。秀丸メールには、受信したメールを解析する処理で異常終了してしまった場合に、次回同じメールを受信した時にはそのメールの受信解析をスキップする、いわゆるフェイルセーフ的な機能を装備している。しかし、その機能がうまく働かないケースがあり、そのメールがサーバ上にある限り、何回も異常終了を繰り返す場合があるという。この問題は、秀丸メールのVersion 4.80にて修正されている。このため、古いバージョンを利用しているユーザはなるべく早めにV4.80以上の秀丸メールに入れ替えるよう呼びかけている。なお、このバグを悪用すると、特別に細工したメールを送りつけることによって秀丸メールを意図的に異常終了させるような攻撃が可能になる。ただし、この脆弱性を利用してもインストラクションポインターを操作するのは不可能なので、任意のプログラムを実行させることは不可能としている。サイトー企画:秀丸メールで特定迷惑メールを受信して落ちてしまうバグについてhttp://hide.maruo.co.jp/news/hmmail_bug_20070712.html