6月18日、『Reuters』が、数千件のイタリアのホテルや旅行関連をはじめとする多数のウェブサイトが既にマルウェアに感染していると報じた。サイトを訪れたPCはそのマルウェアに感染。そのPC内のデータがリモートに送信され、盗まれるというものなので、トロイの木馬の一種らしい。『Reuters』の記事はトレンド・マイクロからの情報に基づく。ジム・フィンクル記者が、トレンド・マイクロのスポークスパーソンのデビッド・ペリーから話を聞いている。トレンド・マイクロでは16日の早朝から感染を探知したというレポートを受け、18日の時点で4500件のサイトが感染していることが分かっているという。また、サイトを訪れることで、PC内のデータはシカゴにあるサーバーに送信されているそうだ。ペリーは、「感染したウェブサイトを用いて、広められる悪意あるソフトウェアの攻撃としては、最も広範囲なものだ」とコメントしている。事件について、トレンド・マイクロでは“Italian Job(イタリアの仕事)”と呼んでいる。このトロイの木馬は…──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec 【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】