セキュリティの落とし穴、Wi-Fiネットワーク (1)4570万件の大量データが盗まれる | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

セキュリティの落とし穴、Wi-Fiネットワーク (1)4570万件の大量データが盗まれる

ハッカーによる消費者の情報盗難事件としては史上最悪となった、米国のディスカウント・ストア・チェーン、TJXからの個人情報漏洩事件。本社システムに侵入した犯人が、TJXの関連各社の店舗でクレジットカードやデビットカードを利用した顧客の情報を盗難していた。デー

国際 海外情報
ハッカーによる消費者の情報盗難事件としては史上最悪となった、米国のディスカウント・ストア・チェーン、TJXからの個人情報漏洩事件。本社システムに侵入した犯人が、TJXの関連各社の店舗でクレジットカードやデビットカードを利用した顧客の情報を盗難していた。データを暗号化していたにも拘らず、被害に遭ったなど、次々に新たな事実が明らかになり、セキュリティ関係者を驚かせているが、5月4日にはウォールストリート・ジャーナルが、ハッカーがワイヤレス・ネットワークを攻撃したのがそもそもの原因のようだと伝えている。

ウォールストリート・ジャーナルでレポートを行ったジョセフ・ペレイラによると、捜査関係者は、犯人はミネソタ州にあるTJXの関連会社Marshallsの店舗のワイヤレス・ネットワークに侵入したと考えているようだ。まず、携帯式料金チェック用のデバイス、レジの機械、および店舗のコンピュータから送信されるデータを、アンテナとラップトップ・コンピュータで拾った。そして、最終的にはこの侵入により、親会社であるTJXのネットワークへのアクセスを獲得。最低4570万件のクレジットカードやデビットカードの情報を盗み出した。

これらのデータはインターネットで取り引きされたとみられていて、さらなる事件に発展している。3月にはフロリダ州で、TJXから盗難された個人情報を不正に用いて、ウォルマートに800万ドルを超える損失を与えた犯罪者のグループが検挙された。その他、ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、6つの州、そしてメキシコや中国など8ヵ国でデータの不正使用事件が起こっているらしい。

事件に対応するためのコストについては…

【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】

──
この記事には続きがあります。
全文はScan Security Management本誌をご覧ください。

◎有料版Scan申込> http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m02_ssm
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×