マカフィー株式会社は5月2日、4月のネットワーク脅威の状況を発表した。ウイルスではトロイの木馬が、不審なプログラムではアドウェアが相変わらず数多く検出されている。検出されたウイルスのトップは、バッファーオーバーフロー攻撃を仕掛けるトロイの木馬が一括して含まれている「JS/Exploit-BO.gen」。この他にもトロイの木馬が、企業数、マシン数集計ともトップ10の過半を占めており、蔓延が続いている状況は前月と同様。そのほとんどはWebページ経由で感染するタイプで、一部は、アニメーションカーソル(.ani)ファイル処理の脆弱性を悪用する「Exploit-ANIFile.c」を読み込むために利用されていると報告している。また6日には、一太郎の脆弱点を利用したゼロデイアタックが発見されたことから、日本を狙ったマルウェアが蔓延していることに注意を促している。不審なプログラムでは、アドウェアが企業数、マシン数集計でも目立って多く、これも前月と同じ。フリーソフトのダウンロード時にインストールされているケースが多いと考えられているため、同社では「ライセンス同意書の確認は必ず行うとともにパーソナルファイアウォールでアウトバウンドの不要な通信をブロックするよう」薦めている。http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_07a.asp?pr=07/05/02-1