総務省および経済産業省は4月25日、昨年12月から両省の連携プロジェクトとして開始されている「ボット対策プロジェクト」における平成18年度の取組状況の速報値を取りまとめ、公表した。この取組は、政府が一体となって推進している情報セキュリティ対策の一環として、ボットプログラムに感染したコンピュータからのサイバー攻撃等を迅速かつ効果的に停止させるためのもの。ポータルサイト「サイバークリーンセンター(CCC)」を開設し、ボット対策情報を発信するとともに、駆除ツールの提供等を行っている。発表によると、平成18年度は延べ974,999のボットプログラム等の検体を収集し、そのうち市販のウイルス対策ソフトで検知できない検体(未知検体数)が1,711存在した。未知検体数のうち1,259の検体について、これを駆除するためのソフトウェアを公開し、ポータルサイト「サイバークリーンセンター」から一般の利用者がダウンロードできるようにした。同時に、本プロジェクトに協力するISPが把握した感染ユーザ(6,005人)に注意喚起を行ったところ、約30.8%の1,851人が駆除ツールをダウンロードしたという。http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070425_1.html