集中連載:中止されたブラックハットDC講演の真相〜RFIDの脆弱性 (3) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.10.21(日)

集中連載:中止されたブラックハットDC講演の真相〜RFIDの脆弱性 (3)

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さて、その問題点とは何だろうか?その一つは、RFIDの適正な使用法である。RFIDはパッシブ方式とアクティブ方式に分けることができ、パッシブ方式はRFIDリーダーからの電波をエネルギーとして動作する。つまり、RFIDリーダーが、タグから一定の距離に近づいた時にのみ、タグが記載されている内容を発信する。一方アクティブ方式は、タグ自体が電池を内蔵しており、RFIDリーダーが近くにある、なしにかかわらず、タグは自らが電波を発する。

>>RFIDの用途

現在アメリカでRFIDタグは、商品のタグとしてだけでなく、企業の社員用の”鍵“、生徒手帳、パスポート、クレジットカード、カリフォルニア州議員用ID、と用途が広がっている。ところが、上記RFIDは、すべて偽造が簡単に行えることが実証されているのだ。カリフォルニア州議員用IDが偽造できることは、首都サクラメント市のテレビニュースでも報道されており、YouTubeでも見ることができる。日本のeパスポート(ICパスポート)と同じ国際的基準に則っていると思われる英国のeパスポートもすでに偽造が簡単にできることが証明されている 。もちろん、紙のIDも偽造可能だが、RFIDの場合、リーダーが近くにあるだけでRFIDに記載された内容がワイアレスで送信されてしまうこと、暗号化その他のセキュリティがかかっていないRFIDが、身分証明書などの個人情報の保管として使われていること、そして、使用されたとしても暗号が用途としては弱すぎること、などが問題である。そのため、現物を手に入れることなく本人の知らない間にIDとして使用されているRFIDの偽造を行うことが可能となり、紙のIDよりも問題点が大きいのが明らかだ。

●日本のパスポート

現在日本のeパスポートとして使用されているRFIDは、パッシブ方式で、「読取り装置に載せている間だけ、一時的に通信状態となるだけで、しかもその通信可能領域は仕様上10センチメートル以内(実際には3センチメートル程度)と極めて狭いため、特定のIC旅券を追跡するのは困難」であり、GPSのように行動を追跡されることはない。また、「ICの情報を読み取るためには、写真のあるページの下部に印刷されている数字やアルファベットをパスワードとして入力する必要」があり、「ICチップに記録された情報が御本人の気付かない間に読み取られることのないように安全対策を施しています。また、IC旅券と読取機の通信距離は10センチ以内で、かつ、情報は暗号化されていますので、盗聴対策も万全です」と外務省は発表している。が…

【執筆:Scan編集部】

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(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
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《ScanNetSecurity》

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