「Black Hat Japan 2006 Briefings」の10月開催をひかえ創設者のJeff Moss氏が急遽来日、記者会見開催(2)
【Black Hatが日本で初めて技術実習】
特集
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【Black Hatが日本で初めて技術実習】
10月5日および6日に開催予定のコンピュータ・セキュリティ・カンファレンス「Black Hat Japan 2006 Briefings」に向け、米Black Hat(現CMP社デジタルセキュリティ部門)より創設者のJeff Moss氏が急遽来日し、8月21日に東京都内で記者会見が開催され、この際に技術実習トレーニングについても詳細が発表された。Black Hat Japanの開催は今年で3回目となるが、この技術実習トレーニングはBlack Hatからの新しい試みとして初めて日本で紹介されるものだ。実施期日は、Briefings開催直前の10月3〜4日としている。
Black Hatのトレーニングは、特定の技術トピックについて学ぶコースが多種類用意され、通常1コースは2日間で1セットになる。アメリカで開催されているBlack Hat USAでのトレーニングには、29種類ほどの幅広い種類のコースがあり、参加者も1500人あまりに上る。ただし、今回の「Black Hat Japan 2006 Training」では、「初めて」ということから実験的な色彩が濃く、コースの種類は日本で興味を持たれると思われる7コースが選出されており、実際に開催されるのは、この中で申し込みが最小催行人数に達した1クラスあるいは2クラスということだ。
Moss氏によれば、今回トレーニングを実施することにしたのは、「日本のセキュリティ市場が成熟してきたことと、Black Hatブランドが浸透してきたと考えられること」が理由という。将来的には、日本でもトレーニングの開催をBlack Hat Japanのイベント開催とは独立してできるようになることを期待したいという。日本向けコースの内容は、「日本のセキュリティ市場の特徴として企業からの参加者が多いことから、それに合わせたセレクションを考慮した」ということだが、それなりに幅広く選ばれている。大まかには、テクノロジー指向の実習コースとセキュリティのポリシーやプロシージャーに関する理論コースに分かれている。