データベースセキュリティは大別すると、パッチ適用やアクセスコントロール、認証強化等の不正を起きにくくする対策(予防・防御策)と、接続やデータの参照、構成/設定の変更等のデータベースに対する操作ログを取得することで不正アクセスや誤操作の検知や事後の調査に備える対策(検知・事後対応策)に分類されます。本連載では、後者に当たる「有事に備えたログ取得」について、次の3つの項目に分けて、それぞれ実施する際のポイントを説明していきます。1.ログ取得のポイント2.ログ監視のポイント3.ログ分析のポイント──■1.ログ取得の必要性と効果──────────────(1)データベースセキュリティの現状今や情報システムは、外部からの不正アクセスに備えたネットワークセキュリティ対策は充実していますが、重要データ(個人情報や機密データ)が格納されているデータベース本体の対策や内部からの不正利用対策については意外にもセキュリティ対策がまったく実施されていないか、実施されていても不十分である場合が多く見受けられます…株式会社ラックデータベースセキュリティ研究所http://www.lac.co.jp/business/dbsl/──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec