内部からの情報漏洩を防ぐ「CI Appliance」(1)外部ネットワークへの出口を監視 | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

内部からの情報漏洩を防ぐ「CI Appliance」(1)外部ネットワークへの出口を監視

情報漏洩事件が多発する昨今、多くの企業が情報漏洩対策にさまざまな手を打っている。そんななか、マクニカネットワークス社が「CI Appliance CI 1100/ CI 1500」(開発は米国Code Green Networks社)という製品をリリースした。これはネットワーク経由での情報漏洩を

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情報漏洩事件が多発する昨今、多くの企業が情報漏洩対策にさまざまな手を打っている。そんななか、マクニカネットワークス社が「CI Appliance CI 1100/ CI 1500」(開発は米国Code Green Networks社)という製品をリリースした。これはネットワーク経由での情報漏洩を検知できるというアプライアンス。その特徴は、機密情報全体の一致ではなく、一部を抜き出したり、他のファイル形式にしたりした場合でも検知でき、現実的なチェックが可能というところにある。今回、この製品に関してマクニカネットワークス社にお伺いし、ビジネスディベロップメント室の渋谷勝則氏に詳細なインタビューを行うことができた。今回から2回に渡り、このインタビューをお送りする。

●約370種類の主要アプリケーションに対応

本製品は、外部ネットワークへの出口のインライン上やミラーポートなどに設置するアプライアンス製品である。機密情報を登録しておくことで、それに基づいて情報のチェックを行い、機密情報が送信された場合、ログを作成した上で管理者にメールで警告を送信する。現時点では「コンテンツインスペクション:Tap Mirror」モードでのみ動作し、チェックだけで通信を遮断することはできないが、2006年中には「エンフォースメント:In-line」モードにも対応し、漏洩時の通信を遮断することも可能になる。また、アプライアンスをネットワークの出口にをおく形式のため、クライアントでのインストール作業などの手間もかからない。

対応するプロトコルは、SMTP、FTP、HTTPで、約370種類の主要アプリケーションに対応している。全文一致やキーワード検知ではなく、機密データの一部を抜き出した場合でも検知できるので、いろいろな形での情報漏洩を防ぐことができる。これは米スタンフォード大学の教授Alex Aikenの考案したスライディング・ハッシュというアルゴリズムを採用して実現している。機密文書から作成される検知のベースとなるデータは「フィンガープリント」と呼ばれ、オリジナルの機密文書の1/200ほどのサイズとなる。登録できる機密情報は1GBだが、今後10GBまで拡大される予定。

価格:1,984万5,000円(税込)〜
ハードウェア構成:
1.2TB HDD(RAID)、8GBメモリ、Xeonプロセッサ(デュアル)、1GBイーサネット(5ポート) 1UのフルサイズIAサーバ

【執筆:一条真人 http://www009.upp.so-net.ne.jp/showkun/ 】

──
(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
《ScanNetSecurity》

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