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2018.06.22(金)

ネットゲームのセキュリティだからって甘くない 〜MMORPGの「闇」基礎知識〜 第2回 「MMORPGユーザーの質の低下」

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2006年に発生した、価格.comのWeb改ざん事件では、改ざんされたページにオンラインRPG「リネージュ」のユーザー情報を取得するトロイが仕掛けられました。オンラインRPG世界に存在する、武器や防具などのアイテムを不正に手に入れ、RMTと呼ばれる現金取引で売り払うことが目的であったと言われています。
オンラインゲームは、急速に成長する一方で、不正行為や、ユーザー同士のトラブルの発生などの問題も抱えています。総務省が2006年2月23日に発表した「不正アクセス行為の発生状況」によれば、不正アクセスの動機の第3位として、オンラインゲームで不正操作を行うことが挙げられています。
こうした状況をふまえ、Scan編集部は、MMORPG(多人数同時プレイ型オンラインRPG)に特に注目し、オンラインゲームに造詣が深く、現役業界人でもある木林卓司氏に業界関係者の立場からの特別寄稿を依頼しました。


●一般ユーザー質の低下
〜IDに漫画キャラ、パスワードが漫画のタイトルって、おい

前述したチート対策に関してはゲーム中で納まる為「犯罪」としての概念は薄い。

だが近年発生しているIDハッキングは「不正アクセス禁止法違反」と言うれっきとした犯罪で、去年だけでも15件以上も立件されている。なぜゲームに関してここまでリスクの大きい事が出来るのか、以前一人の逮捕者と話をする機会をもった事がある。彼が言うには気分は「万引き」と同じかそれ以下だと言う事だ。

実際の被害者の顔も見えない、実被害も形を成さない娯楽用の電子情報という事から、罪の意識が生まれようが無いと言う事だ。彼は別段特別なスキルがあるわけでもなく、また特別なツールを使用した訳でもない。たまたま読んでいた漫画のキャラクター名とその漫画のタイトルをIDとパスワードに使用したらログインできたと言う。そしてログインしたキャラクターの名前はその漫画のヒロインと言うことだ。アニメやゲーム、また有名人の名前などを入れていくと次々と不正にアカウントを取得する事ができ、他人の秘密を暴くような快感が今でも忘れられないと言う。

【執筆:木林 卓司】
1976年2月24日 滋賀県生まれ
専門学校在学中に劇団に所属。中退後、ゲーム販売店のバイヤーを勤める。
その後、開発会社へ転職。デザイナー・ディレクター・広報・営業を経て
ネットゲーム業界へ。趣味は利き酒

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(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
《ScanNetSecurity》

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