2005年に入ってからスパイウェアによる事件や被害の報告が増えてきたためか、“スパイウェア”という言葉とその概要を知らない企業のITセキュリティ管理者は今や殆どいない。そこで、今回は企業のITセキュリティ管理者を対象にした、スパイウェアの最新の技術情報、および企業レベルでのスパイウェア対策について解説する。●その他知っておくこととして○クッキークッキーをスパイウェアとして扱うかどうかについては議論がある。結論として、クッキーはスパイウェアではないので、クッキーを検出して一つ一つに対応を考える必要はない。クッキーの扱いについては、ブラウザの設定で対応が可能であるからだ。クッキーへの対処については、スパイウェアガイド http://www.shareedge.com/spywareguide/txt_articles.php?article=txt_Cookie.php を参照していただきたい。クッキーだけでなく、企業内であれば、セキュリティ・ポリシーとして、各クライアントのブラウザの選定や設定を管理するとよい。スパイウェアによっては、ブラウザのセキュリティ設定を変更するものがあるので、設定が変更されていないかどうかも管理する必要がある。ブラウザの設定は以下の設定に注意する必要がある。・ブラウザの開始ページ・検索ページ・セキュリティ・レベル・信頼されたゾーン・クッキーの設定(サードパーティ・クッキーを受け付けない)○その他プライバシに関るデータの管理クッキーは、プログラムではないので、スパイウェアとは考える必要はないとしたが、気になる場合は、プライバシに関るデータの管理の中でクッキーを企業レベルで管理するとよい。コンピュータ上に残るプライバシ・データとは、クッキーをはじめ、オートコンプリート、ブラウザのURL履歴など、さらにごみ箱に残る削除データや、一時ファイルやその他削除の残骸である。これらの管理については、スパイウェアとは違うものなので今回は詳細の解説はしない。参考資料:http://www.shareEDGE.comhttp://www.shareEDGE,com/spywareguide/http://japan.internet.com/column/webtech/20050623/6.html【執筆:株式会社ネクステッジテクノロジー 代表取締役 坂本 堪亮】── この記事には続きがあります。 全文はScan Security Management本誌をご覧ください。 https://www.netsecurity.ne.jp/14_3697.html