第1回「セキュリティブログを始めた理由」、第2回「セキュリティブログ運営のルール」に続き、第3回目は「セキュリティブログの対外的な影響」についてである。今回も第2回同様、マイクロソフト(以下MS)の「日本のセキュリティチームのBlog」担当者である奥天氏と小野寺氏に話を聞いた。また、企業のブログ構築・運用を手がけるライトアップ社の白石社長もインタビューに参加した。 >>「日本のセキュリティチームのBlog」 http://www.exconn.net/Blogs/team02/ >>ライトアップ社 http://www.writeup.co.jp/ >>「道玄坂日記」(ライトアップ社、白石社長のブログ) http://ceo.writeup.co.jp/●意外と少ないネガティブフィードバック―ブログといえば、コメント・トラックバックなどユーザーとのコミュニケーションが魅力の1つです。ブログを始める前にどんな反応が来るか想定されていたと思いますが、開始後に「こんなこともあるのか」など予期しなかったことはありましたか?小野寺氏思ったよりもネガティブフィードバックが少ないことは驚きました。最初は否定的・批判的な意見がもっと出てくると思っていましたので。考えていた以上にポジティブな意見、建設的な意見が多く、非常に参考になりました。トラックバックのみを受け付ける設定にしていたのが正解でした。トラックバックは自分のブログに記事を書かなければいけないので、良くも悪くもしっかりした意見をもらえています。フィードバックの質は高いです。白石氏それでもトラックバックを受け付けるのは勇気のいることですね。企業のブログはMovable Typeで構築することが多く、コメントであれば事前にチェックをしてから承認できます。しかし、トラックバックだと否応なしに受け付けることになるので、怖がる企業も多いのが実情です。※Movable Type…現在、最もポピュラーなブログ構築ツール奥天氏確かにネガティブなフィードバックは目にしたくないものです。ただ、改善の要望などが、ちょっと強い表現になっただけかもしれません。多少は批判的でも、セキュリティ意識を浸透させるためという目的意識を持って受け止めています。小野寺氏あと、MSの場合は、批判的な意見を頂きすぎているというか、ある種の免疫があるようで、冷静に受けとめる覚悟もあるので、さほど敏感になることはなかったです。奥天氏つまり、出る杭は打たれる、という表現になるとおもいます。MSの場合はこの点では打たれ強いのではないかと思います(笑)。ウェブやメールといった既存のサービスがあっても満足に読まれないで苦労していたので、ブログはマイナス面の心配よりもコミュニケーションツールとしてのプラスの役割を期待していました。【執筆:株式会社アイドゥ 三原崇人 http://www.eyedo.jp】── この記事には続きがあります。 全文はScan Security Management本誌をご覧ください。 https://www.netsecurity.ne.jp/14_3697.html