そんなローランド氏が指摘した2006年以降のセキュリティ上の脅威は「SPIT」である。SPITとは「SPAM over IP Telephony」の頭文字をとった用語である。つまりは、IP電話で悪用されるスパムメールである。VoIP版の迷惑メールだ。ローランド氏は「現在、主流の電子メールのスパムメールに代わって、ある朝、出社してみるとメールボックスがボイスメールで一杯になっていた。その内容は、あの『ナイジェリアに送金してくれ』といった『ナイジェリア詐欺』かもしれない。そんな日がやってくる」と指摘。VoIPシステムの脆弱性をついたスパムボイスメールに対するセキュリティ対策の重要を訴えた。