富士通株式会社は5月11日、東京大学医学部附属病院の情報部門向けに、非接触型手のひら静脈認証技術を採用した入室管理システムを構築したと発表した。本システムは3月28日よりすでに稼働を開始しており、非接触型手のひら静脈認証技術を採用した入室管理を行うのは、全国の大学および病院において、東大病院が初めてとなる。セキュリティレベルを事務室、開発室、サーバ室の3段階に分け、それぞれの入り口に非接触型手のひら静脈認証装置を設置している。事前に登録した手のひらの静脈パターンと、非接触型手のひら静脈認証装置が読み取った情報を照合することで本人を確認し、入室者を段階的に絞り込んでいる。非接触型手のひら静脈認証装置は、認証精度の高さや装置に接触しないことの安心感があり、また外気温の影響を受けないことや人体の影響がないことなどが特徴となっている。同社では今後、装置の小型に取り組み、多くの環境への対応を目指すとしている。 http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/05/11.html