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2018.06.23(土)

デジタル家電を安全に使うための基礎知識(2)

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●着実に普及しつつあるデジタル家電

デジタル家電の実態が「コンピュータ搭載の便利な家電」ではなく「家電機能を持ったコンピュータ」であることは前回述べた。それらのデジタル家電は通信機能を充実させ、より利便性を強化しようとしている。

象徴的な例は、東芝が今年4月より発売を開始したBluetooth(バージョンは1.1)モジュール内蔵のデジタル家電シリーズ「FEMINITY(フェミニティ)」シリーズだ。電子レンジ、洗濯機、冷蔵庫、エアコン、照明器具、ホームセキュリティシステム、携帯電話等を単一のコントローラから制御し、それらを連動させることが可能となる。さらに、インターネット経由でメーカーのサーバから、各種情報を取り込んで利用することも可能と、まるで近未来を見ているかのような製品紹介が、東芝のウェブサイト上ではなされている。

しかし、前回指摘したとおり、利便性追及のみを追及してセキュリティを考慮しない場合、スパマーの格好のターゲットとなることはもちろん、外部から家庭内LANに不正侵入を受ける可能性がある。事実、今年2月の米IBMのグローバル・セキュリティ・インテリジェント・サービスチームの指摘では、「今年は携帯電話やPDA、ワイヤレスネットワーク、および自動車ナビゲーターや衛星通信システムといった組み込みOSをターゲットにしたウイルスが広まる可能性がある」とのこと。デジタル家電でも、多くは組み込みOSが利用されていることから、この指摘はデジタル家電にも向けられていると解釈するのが妥当だ。
現実にHDDレコーダーにて『踏み台』事件が発生していることからも、今後もネットワークに接続できるデジタル家電のセキュリティからは目を離すことはできない。しかし、現実に着実に普及しつつあるデジタル家電、やはり便利であるからには安全に使いこなしたい。今回は、そのための基礎知識を解説する。

●購入前に、慎重な機器の選択を

デジタル家電に限った話ではないが、まずは購入前の製品情報収集が大切だ。決して安い買い物ではないので、しっかりした下調べを行いメーカー各社の製品を比較検討しておきたい。

情報収集の方法としては、実際の店舗で製品を目にしてみるのも良い。しかし、それ以上にデジタル家電で効果的なのがインターネット上の情報だ。特定のメーカーだけが集中的にクレームを受けている事例も、デジタル家電に関しては見受けられる。既に購入を済ませた顧客の生の声だけに、購入を検討する側からしても非常に参考になる情報が多い。特に役立つのが、既存ユーザのウェブサイトやブログだ。ところによっては、製品の解説から、製品に対する感想や意見、問題点の指摘など、信憑性の高い情報が頻繁に交換されている。

また、メーカーのウェブサイトを確認してみるのも大切だ。デジタル家電のセキュリティに対する意識レベル格差が、メーカー間ではっきりと見えてくる。問題意識の高いメーカーを選択するのが、後々のサポート体制を考えたとき安心だと言える。

【執筆:株式会社アイドゥ 大沼孝次・小松信治 http://www.eyedo.jp】

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(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec
《ScanNetSecurity》

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