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2018.06.21(木)

ヒューストン国際空港のレンジャー部隊計画

国際 海外情報

Bruce Schneier(Counterpane の CTO:最高技術責任者)
2004年7月25日(日)10:41 GMT

 あなたは、テロリズム撲滅に協力を惜しまないか? 疑わしい人物を引きとめ、拘留してもよいと思うか? さらに 10 マイルほどのけもの道を馬に乗って行きたいと思うか? ならば、ヒューストン国際空港(IAH)レンジャー部隊計画に応募しようと思うかもしれない。さっそく、申し込み用紙に必要事項を記入して素性調査を受けてみることだ。ヒューストン国際空港が国家の安全を確保しようと努めるように、あなたも最前線のレンジャー隊員として活躍できるだろう。応募にあたって、経験の有無は問われない。また、米国市民である必要もない。

 これは、冗談ではない。同空港の公式説明によると、同空港のレンジャー部隊計画は警備とコミュニティ双方の参加を呼びかけている。同計画は志願した隊員で構成され、1万1000 エーカーほどの空港周辺に広がる鬱蒼とした樹木の小道を馬に乗ってパトロールすることになる。

 警備は、写真付き ID や X 線機器のスクリーンのチェックそしてデータベースによるプロファイリングを機械的に行う熟練者ではなく、十分に訓練を積んだ優秀な人たちが警備にあたることで、より効果的な成果が得られる。訓練を積んだ隊員が空港周辺をパトロールするというアイディアは素晴らしいものだ。しかし、私はセキュリティの専門家として、この計画に二つの問題点があることを指摘したい。

 一つは、訓練の欠如だ。同計画は "警察官" の参加を呼びかけている。しかし、それは参加資格の要件ではない。では、誰でもレンジャーになれるのか? 私が同計画の Web サイトから得た情報によると、訓練は疑わしい行動に関する "短いビデオ" を見るだけだ。市民権や憲法による保護については何も言及されていない。人種のプロファイリングを阻止する試みについてはどうだろう。プロファイリングは、主な法執行機関でさえ問題となっている手法だ。詰まるところ、訓練されていない一般人が一体どのように働くのか? そして問題が発生した時、空港の責任はどうなるのか?


[情報提供:The Register]
http://www.theregister.co.uk/

[翻訳:関谷 麻美]

(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

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