警備は、写真付き ID や X 線機器のスクリーンのチェックそしてデータベースによるプロファイリングを機械的に行う熟練者ではなく、十分に訓練を積んだ優秀な人たちが警備にあたることで、より効果的な成果が得られる。訓練を積んだ隊員が空港周辺をパトロールするというアイディアは素晴らしいものだ。しかし、私はセキュリティの専門家として、この計画に二つの問題点があることを指摘したい。
一つは、訓練の欠如だ。同計画は "警察官" の参加を呼びかけている。しかし、それは参加資格の要件ではない。では、誰でもレンジャーになれるのか? 私が同計画の Web サイトから得た情報によると、訓練は疑わしい行動に関する "短いビデオ" を見るだけだ。市民権や憲法による保護については何も言及されていない。人種のプロファイリングを阻止する試みについてはどうだろう。プロファイリングは、主な法執行機関でさえ問題となっている手法だ。詰まるところ、訓練されていない一般人が一体どのように働くのか? そして問題が発生した時、空港の責任はどうなるのか?