ネットワーク内部からのワーム感染を防止 〜CTCSP:WormScout〜 | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

ネットワーク内部からのワーム感染を防止 〜CTCSP:WormScout〜

 CTCSPのWormScoutは、ネットワーク内部のワーム感染に特化したセキュリティソリューション。外部と接触する機会の多いノートPCなどによる再感染を防止する。そこで、WormScoutについてCTCSPにお話を伺った。

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 CTCSPのWormScoutは、ネットワーク内部のワーム感染に特化したセキュリティソリューション。外部と接触する機会の多いノートPCなどによる再感染を防止する。そこで、WormScoutについてCTCSPにお話を伺った。


>> ActiveScoutと同様のエンジンをワーム対策に特化

 2003年も多くのワームが登場し、大きな被害をもたらしたものも少なくない。ワームに関する情報がTVニュースに取り上げられる機会も多くなり、一般ユーザでもワームの危険性や対策の重要性を認識するようになった。もちろん、このような危機意識は企業ユーザの方がより強い。

 ワームというと、自身のコピーを添付ファイルとして大量送信するメーリング型が主流であったが、最近ではさまざまな動作を行う複合脅威型が増えている。セキュリティソフトの機能を停止させ、自身が装備するSMTPを使用して大量メール送信を行うものもあり、ユーザが感染に気づきにくいケースも増えている。

 また、ネットワーク経由で感染を拡大したり、バックドア動作を行うトロイの木馬をインストールするものもある。このようなワームでは、企業ユーザのPCが感染した場合はワームを拡散させる「攻撃者」になってしまう可能性がある。企業としては大打撃を受けてしまうことになる。

 このため、企業ユーザのワームに対する危機意識は一般ユーザの比ではない。IDSやFWによってワームを徹底的に排除しようとしている。それでも企業ユーザがワームに感染してしまうケースがある。それが内部感染だ。企業ユーザのPCは、すべてが社内に固定されているわけではない。営業部署のノートPCなどは、社員の自宅や公共無線LANエリアで使用されるためワーム感染の危険性が高い。

 ワームに感染していることに気づかずノートPCを社内LANに持ち込んでしまい、ワーム感染が拡大してしまうのだ。FWは外部からのパケットのチェックは得意だが、外部へ出て行くパケットのチェックは苦手だ。IDSにしてもワーム対策は完全とはいえない。

「不正アクセス対策と同様に、ワームにおいてもIDSやFWだけでは十分な対策になりません。また、従来の方法でワーム対策を強化するにはスタッフやコストの負担が大きくなってしまいます。しかし、ワームは常に進化しており手法が複雑化しているだけでなく、亜種の登場サイクルも早くなっています。現状のままでは対処できなくなるのは確実といえるでしょう。」(技術本部ネットワークグループ グループリーダー:三田氏)

 CTCSPの「WormScout」は、内部からのワーム感染を防止するセキュリティソリューションである。WormScoutはActiveScoutと同様に、米国のセキュリティベンダであるForeScout社の技術をベースにしており、ワーム対策に特化させた製品だ。


>> 社内LANをセグメントに分けて拡散を防ぐ

 WormScoutは、ActiveScoutと同様に1Uラックサイズのアプライアンスサーバとなっている。ハードウェアとしてはPentium III/1.4GHzのCPU、1GBのメモリ、80GBのHDDを搭載しており、高い処理能力を装備することでシステムへの負荷を軽減させている。既存のシステムにアドオンする形で追加できるため導入しやすいことがメリットのひとつだ。


◇「WormScout」
http://www.ctc-g.co.jp/~ctcsp/security/wormscout.html

【執筆:吉澤亨史】

(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec

《ScanNetSecurity》

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