IT 関連の科学捜査専門会社 Vogon 社は、児童ポルノ画像を自身のコンピュータに保存したとして逮捕された男性の容疑をどのようにして晴らしたのかを説明した。同社によると、その男性の PC はトロイの木馬に感染しており、彼のマシンに不正画像がダウンロードされるようになっていたという。
2002年10月、Julian Green 氏の自宅に警察が押し入り、ハードドライブにあった児童の写真 172 枚を押収して同氏を逮捕した。同氏の事務弁護士である South Devon の Kitson Hutchings 法律事務所の Chris Bittlestone 氏は、Vogon International 社の科学捜査員 Martin Gibbs 氏に電話をして協力を求めた。
Green 氏のハードドライブのクローンは Bicester にある Vogon International に送られ、そこの科学捜査研究所で Vogon 社製の特別なソフトウェアを用いて画像処理された。そして、そのデータを詳細に調べ、報告書を作成した。その報告書には、Green 氏が勝手に送付された電子メールを削除する前に開封してしまい、それにトロイの木馬が含まれていたと推測されるとあった。
Gibbs 氏は Green 氏のコンピュータに 11 個のトロイの木馬プログラムを発見した。それらのプログラムは、Green 氏がインターネットにアクセスするためブラウザを起動する度に、同氏のパーミッションなしで "不適切なサイト" にログオンするよう設定されていた。
それらの発見は、今夏 Exeter 刑事裁判所で提出された猥褻な画像に対する 13 件の Green 氏の容疑を晴らすのに決定的な証拠となった。検察官は Vogon 社から証拠を受け取ると、この訴訟を取り下げた。