株式会社シマンテックは8月8日、2003年7月度の「ウイルス被害ランキング」および「不正アクセスランキング」を発表した。レポートによると、日本国内における7月のウイルス被害第1位は「W32.Bugbear」で202件、続く2位は「W32.Klez」で169件、3位は「HTML.Redlof.A」で138件と、先月と同じ順位であった。7月は特に目立ったウイルスはなく、依然として大量メール送信型による被害が多いが、JS.FortnightやHTML.Redlof.AのようなHTMLファイルに感染するタイプのウイルスによる被害が増え始めているという。 不正アクセスランキングでは、「Microsoft Index Server/Indexing Services ISAPI BufferOverflow Attack」が1位で、全世界で313件検知されている。7月は、Windows RPCインターフェースの脆弱性、シスコ製ルータの脆弱性という2つの影響度の高い脆弱性が報告された。これらの脆弱性を悪用するコード「Backdoor.IRC.Cirebot」、「Backdoor.WinShell.50」といったトロイの木馬が8月に入りすでに発見されている。現在はこれらによる被害は拡大していないが、今後Code RedやSlammerのような大規模感染するワームが登場する可能性があるため、早急な対策が必要であるとしている。http://www.symantec.co.jp/region/jp/presscenter/index.html