フリーのIDSであるSnortを使った、侵入検知検証レポートの第3回である。前回までで、パケットキャプチャツールおよびSnort本体のインストールを実行した。インストール実行後、Cドライブを確認すると「snort」というフォルダが作成されているが、デスクトップ等に取り立てて変化は起こらない。これは、前回も説明したように、Snort自体がキャラクタベースのプログラムだからである。 今回は、キャラクタベースのSnortを、GUIで操作するためのツールの導入について見ていきたい。また、本来のSnortの姿であるキャラクタベースの操作についても、若干触れていくことにする。●Snortフォルダの中身 インストール時に作成されたsnortフォルダは、「bin」「contrib」「doc」「etc」「log」「rules」の各フォルダから成っている。「doc」の下にはさらに「signatures」というフォルダがある。 Snort本体であるsnort.exeは「bin」に、Readmeファイル等は「doc」にある。一応PDF版のマニュアルも付いているので、目を通すといいだろう。「etc」には「snort.conf」等の設定ファイルが、「rules」にはルールセットファイル(シグネチャ)が格納されている。「signatures」には、一部のルールセットが記載されたテキストファイルが入っている。この時点で「log」フォルダは空だ。 また、「contrib」にはさまざまなスクリプトファイルや関連ツールを納めた圧縮ファイルが入っているが、基本的にはLinux等の環境下で動作するものばかりだ。本稿のユーザには無関係といっていい。インストール時に「contrib」を導入するかどうか選択することができる。 なお、snortフォルダ直下には、上記のフォルダ以外にデフォルトではUninstall.exeのみが存在する。Snortをアンインストールするにはこれを使う。コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」からはアンインストールできないので注意して欲しい。●コマンドプロンプトで実行してみる まず、単純にコマンドプロンプトからsnort.exeを実行してみよう。CSnortに移動したらコマンドラインで次のように入力し、[Enter]キーを押す。(※1)snort※1:コマンドプロンプトで実行したSnorthttp://vagabond.co.jp/c2/scan/snort01.gif【執筆:磯野康孝】「無料セキュリティツールで構築するセキュアな環境 No.1」 〜ZoneAlarm−snort〜http://shop.vagabond.co.jp/p-fss01.shtmlhttp://www.d-pub.co.jp/cgi-bin/bannou/shop/book_detail.cgi(詳しくはScan本誌をご覧ください)http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml