cgiなど、動的なWebページ表示をする機構に発生する、クロスサイトスクリプティング脆弱性について、本誌でも何度も取り上げてきたので恐らく皆さんもご存じであろう。クロスサイトスクリプティング脆弱性の特徴は、該当Webサーバ自身は被害を受けず、Web閲覧者が被害を受けることである。また、最近問題として筆者が注目しているのは、該当ページを閲覧したユーザが、知らないうちに他サイトを攻撃してしまうこともあるということだ。サーバに侵入されることがなく、直接の被害を受けないからといって軽視はできない。Web閲覧者や、攻撃を受けたサイトから訴えられる可能性もある。 クロスサイトスクリプティング脆弱性のないセキュアなプログラムを開発するのに必要なことは、他のセキュアプログラミングと全く変わりなく、単にユーザ入力されたものをきちんとチェックするというだけのことである。クロスサイトスクリプティング脆弱性が発生するのは、Webへの出力に関してであるから、Web出力時に不都合なデータ内容でないかを検査し、エスケープ処理を行えばよい。 クロスサイトスクリプティング脆弱性の原因は、ユーザが入力した文字列をWebページとして出力する際に、cgi作成者が全く意図しないHTMLタグやJavaScriptコードが出力されてしまうことである。従って、ユーザ入力された文字列を出力する際に、その文字列にHTMLタグやJavaScriptコードが含まれないように適切にエスケープしなければならない。officeoffice@ukky.nethttp://www.office.ac/(詳しくはScan本誌をご覧ください)http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml