◆概要: EHKSLoggerは、キー記録型トロイの木馬である。EHKSLoggerはサイズが177,152バイトで、一般的に電子メール、ネットワーク、リムーバブルメディア、インターネットリレーチャット、その他のファイル共有媒体を介して他のコンピューターに拡散する。元々EHKSLoggerは、YMUPDATER.EXEという名前で傍受された。 EHKSLoggerが実行されると、WindowsのSystemディレクトリーにYMUpdater.exeと呼ばれるキー記録プログラムをインストールする。このプログラムによって作成されるログファイルは、同じディレクトリーにEHKS2.HTMという名前で保存される。Windowsの起動時にこのトロイの木馬を実行するよう、Windowsのリジストリが次のように変更される。HKLMSoftwareMicrosoftWindowsCurrentVersionRunYMUpdater=C:Windows DirectorySystem DirectoryYMUpdater.exe別名: BDS/EHKSLogger, EHKSLogger, EHKS◆情報ソース:・Central Command Inc. (http://support.centralcommand.com/cgi-bin/command.cfg/php/enduser/std_adp.php?p_refno=020920-000011), Sept. 18, 2002◆キーワード: Trojan: Password stealing◆分析: (iDEFENSE 米国) EHKSLoggerは、感染したコンピューターからパスワードやその他の重要なデータを盗むために使用される目立たないキー記録プログラムである。◆検知方法: WindowsのSystemディレクトリーでYMUpdater.exe及びEHKS2.HTM、さらにトロイの木馬によって作成されたWindowsのリジストリキーを探す。◆リカバリー方法: EHKSLoggerに関するすべてのファイルおよびWindowsのリジストリキーを削除し、破壊・破損したファイルをクリーンなバックアップコピーで修復する。ファイアウォールを用いてすべての通信を監視および管理し、感染したコンピューターからリモート攻撃者によってインストールされた可能性のあるすべての悪意のあるプログラムが感染に排除されたことを確認する。すべてのパスワードを変更し、攻撃に対してセキュリティを強化する。◆暫定処置: すべての新規ファイルを慎重に管理し、経験則を用いる最新のアンチウイルスソフトウェアでスキャンしてから使用する。◆ベンダー情報: 現在、Central Command Inc.のアンチウイルスソフトウェアは、この悪意のあるプログラムへの対応が可能である。また、他のアンチウイルスソフトウェアも、経験則を用いてこのEHKSLoggerを検知できる可能性がある。※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン ( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。 アイディフェンス社の iAlert サービスについて http://shop.vagabond.co.jp/p-alt01.shtml 情報の内容は以下の時点におけるものです。 【16:12 GMT、09、25、2002】