Linuxサーバーへの感染を広げるウイルス「Slapper」 | ScanNetSecurity
2024.04.26(金)

Linuxサーバーへの感染を広げるウイルス「Slapper」

 OpenSSLの利用が可能なApacheを使用したLinux Webサーバーに感染するウイルス「Slapper」が発見された。感染対象は、インテルベースのマシン上で、ApacheとOpenSSLが動作しているサーバー。OpenSSLのバージョンが0.96d以前のものとなっている。

脆弱性と脅威 脅威動向
 OpenSSLの利用が可能なApacheを使用したLinux Webサーバーに感染するウイルス「Slapper」が発見された。感染対象は、インテルベースのマシン上で、ApacheとOpenSSLが動作しているサーバー。OpenSSLのバージョンが0.96d以前のものとなっている。

 LinuxマシンがSlapperに感染すると、別のLinuxマシンに拡散するほか、ピア・ツー・ピア攻撃のコードが含まれているため、感染マシンはリモートからの指令によりDDoS(Distributed Denial of Service)攻撃を開始する。

 なお、感染の確認はシステム中で.bugtraq というプロセス名で確認が可能。 感染シ ステムからのウィルス駆除は、Slapper.Aのプロセスを停止しテンポラリ・ディレクト リに作成された以下のファイルを削除することで可能である。

/tmp/.uubugtraq
/tmp/.buqtraq.c
/tmp/.bugtraq

 また、防御方法としては、アパッチWEBサーバをシャットダウンし、再感染を防ぐためOpenSSLを0.9.6e以上の対策済みバージョンにアップグレードすることで、対処可能である。


 関係各所の対応状況は下記の通り

▼Linuxベンダ情報
 Linuxの各ベンダからの情報は以下の通り。

Debian
http://www.debian.org/security/2002/dsa-136
Mandrake
http://www.mandrakelinux.com/en/security/2002/MDKSA-2002-046.php
RedHat
http://rhn.redhat.com/errata/RHSA-2002-155.html
SuSE
http://www.suse.com/de/security/2002_027_openssl.html

▼日本エフ・セキュア
 9月14日以降の定義ファイルにて対応

ウイルス詳細:
http://www.f-secure.co.jp/v-descs/v-descs3/slapper.htm
パターンファイルダウンロードサイト:
http://www.F-Secure.com/download-purchase/updates.shtml

▼トレンドマイクロ
 パターンファイル349以降にて対応

ウイルス詳細:(現在は英語版のみ)
http://www.trendmicro.com/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=ELF_SLAPPER.A

▼日本ネットワークアソシエイツ
 4223以降のDATファイルにて対応

ウイルス詳細:(現在は英語版のみ)
http://vil.nai.com/vil/content/v_99693.htm

▼シマンテック
 9月16日付けの定義ファイルにて対応

ウイルス詳細:
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/cgi-bin/virauto.cgi?vid=37378
定義ファイルダウンロードサイト:
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/download.html
《ScanNetSecurity》

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