【無料ツールで作るセキュアな環境(69)】〜 httptunnel 〜(執筆:office) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

【無料ツールで作るセキュアな環境(69)】〜 httptunnel 〜(執筆:office)

 前回まではIPトンネリングツールであるzebedeeについて紹介してきたが、今回は全く異なる目的で使われる、httptunnel [1]について説明しよう。

特集 特集
 前回まではIPトンネリングツールであるzebedeeについて紹介してきたが、今回は全く異なる目的で使われる、httptunnel [1]について説明しよう。

 httptunnelはWeb用proxyを通過させて、各種の通信を行うためのツールである。まずhttptunnelについて概要とインストール方法について説明する。また、httptuneelの使用にあたっては、各ネットワークのポリシーとの関わりを考慮しなければならないので、この点には注意が必要である。

 ファイアウォール内のネットワークから、インターネット上のサーバと通信する手段が、Web用proxyを介したアクセスしかない場合、このWeb用proxyに、各種のネットワークアプリケーションのプロトコルを通したい場合がある。このような目的のための通信用ツールはいくつかあるようだが、単体のツールとして最も有名なのが、httptunnelである。

 httptunnelは、1999年2月よりLars Brinkhoffによって開発されており、GPLに従って公開、配布されている。

 動作対象OSとして、Linux(のDebian)が念頭に置かれて開発されているようであるが、.configure ファイルに以下のような記述があることから、これらのOSでは容易に構築できるものと思われる。

# SysV /etc/install, /usr/sbin/install
# SunOS /usr/etc/install
# IRIX /sbin/install
# AIX /bin/install
# AIX 4 /usr/bin/installbsd, which doesn't work without a -g flag
# AFS /usr/afsws/bin/install, which mishandles nonexistent args
# SVR4 /usr/ucb/install, which tries to use the nonexistent group "staff"

 cygwinでも構築可能ということだ。またLinuxのDebian用[2]やRedHat用[3]のバイナリパッケージや、Win32版[4]、NT用版[5]などのバイナリも存在する。執筆時点での安定版の最新バージョンは、3.0.5である。この安定版のソースは

http://www.nocrew.org/software/httptunnel/httptunnel-3.0.5.tar.gz

からダウンロードできる。これを、適当な作業ディレクトリに入れて、そのディレクトリ上で

$ ./configure
$ make
# make install

とすればよい。RedHatでrpmパッケージを用いる場合には、


office
office@ukky.net
http://www.office.ac/

[1] http://www.nocrew.org/software/httptunnel.html
[2] http://packages.debian.org/httptunnel
[3] http://www.macgyver.org/software/httptunnel/
[4] http://eduardo.cobian.free.fr/gnuht/Win32/Gnu_Http_Tunnel_3_3.zip
[5] http://userpages.umbc.edu/~tmoses1/hypertunnelNT.zip


(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml


《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×