IPトンネリングツール、zebedee[1]について説明する。前回まで設定ファイルについて詳しく述べたが、今回は設定ファイルに該当する記述方法がないコマンドラインの起動時オプションについて説明する。-F パラメータとして文字一文字だけを指定する。これによってコマンド内の記述に使用する区切り文字を定義する。特に -x オプションを用いる場合などに、スペースを用いて区切ることによる混乱を防ぐ場合などに用いる。例えば、zebedee -F~ -x "message~’Hello,~World!’"という具合に ~ を新たに区切り文字として定義して用いれば、massageの後に空白を用いないで正確な記述が可能になる。この場合メッセージは次のように出力される。zebedee(1128/1348): Hello, World!-p 秘密鍵値の標準出力への出力指定。 privatekey "c480bd48f707c69dec54c9e7b6e22dd04cac659e"の様な形式で出力され、この形式そのままで設定ファイル記述のために使用できる。-P ホストの同一性チェック用の公開鍵の生成。 ef8153a0e392df005f67321ca2f0ace5bb8c5a1f myhostnameのような形式で標準出力され、このまま設定ファイル記述に使用できる。このオプションは秘密鍵が記述されたファイルを指定して用いるか、-pオプションと同時に用いるかして、鍵対を形成するようにしなければいけない。-h このオプション以降の引数についてそれらを全てファイル名とみなし、それぞれのファイルのSHAハッシュが計算されて標準出力される。-H このオプション以降の引数についてそれらを全てを文字列とみなし、それぞれの文字列のSHAハッシュが計算されて標準出力される。-S (Windows版でのみ使用可能) Windowsシステムにおいて、Zebedee を サービス(ブート時に自動的に起動され独立して動くプロセス)として登録する。officeoffice@ukky.nethttp://www.office.ac/[1] http://www.winton.org.uk/zebedee/(詳しくはScan本誌をご覧ください)http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml