◆概要: 2001年にモスクワで出版されたロシア語によるの「The Technique of Network Attacks:Means of Countering Them(原題:Teknika setevykh atak:priemy protivodeistviya/(4百頁程度)」という書籍では、Unix、Windows 95/98/NT/2000、telnet、rlogin、HTTP、IMAP4、SMTP、NNTPなどのインターネットプロトコルを含むネットワークの攻撃問題が取り上げられている。 著者であるKris Kaspersky氏は、この書籍で取り上げたネットワーク攻撃問題について「善」または「悪」の立場を取るのではなく、「感情をはさまない」情報を提供することが目的であると語っている。しかし、書籍のカバーには、多様なオペレーティングシステムで発生する「攻撃に対して自己を防御する」方法が示されていると書かれている。 著者は、書籍がどのように利用されるかについて特別な意見は持っておらず、公開済みの情報や個人的な調査の結果として得た情報を元に記述したと述べている。◆情報ソース:・ iDEFENSE Intelligence Operations, April 22, 2002・ LAN (Russian), #9, 2001 ( http://www.osp.ru/lan/2001/09/030_print.htm ), Jan. 03, 2002・ Kaspersky Labs Ltd. ( http://www.kaspersky.com/about.html?chapter=34 ), April 21, 2002◆分析: (iDEFENSE 米国) Kaspersky氏の苗字は、ロシアでよく知られているアンチウイルス企業Kaspersky Labs社と同じである。ただし、Kris Kaspersky氏とKaspersky社の直接的なつながりは明らかになっていない。著者については、ハッキングとその関連問題についてロシア語で多大な記事を著しているジャーナリストおよびライターであるとされている。Kaspersky Labs社を運営しているのは、CEOのNatalya Kaspersky氏およびアンチウイルス調査長のEugene Kaspersky氏である。Kris Kaspersky氏が彼らの親戚にあたるかどうかは判明していない。 最新の書籍は2001年のRussian journal LAN第9号で解説されている。この解説は http://www.osp.ru/lan/2001/09/030.htm で入手可能。Kris Kaspersky氏は、1999年に同じ出版社からThe Technique and Philosophy of Hacker Attacks(Tekhnika i filosofiya hakerskikh atak)という書籍を出版している。 iDEFENSEでは、両書籍で取り上げられている内容の概要と主な問題点について調査する予定である。※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン ( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。 アイディフェンス社の iAlert サービスについて http://shop.vagabond.co.jp/p-alt01.shtml 情報の内容は以下の時点におけるものです。 【16:58 GMT、04、22、2002】