IEの最新の修正プログラムは今なお2002年2月に公開されたコードの利用に対して脆弱 | ScanNetSecurity
2024.04.26(金)

IEの最新の修正プログラムは今なお2002年2月に公開されたコードの利用に対して脆弱

◆概要:
 マイクロソフト社が同社のウェブブラウザー、Internet Explorer(IE)の累積修正プログラムの最新版で、2002年2月に公開されたコードが利用される可能性がある。

国際 海外情報
◆概要:
 マイクロソフト社が同社のウェブブラウザー、Internet Explorer(IE)の累積修正プログラムの最新版で、2002年2月に公開されたコードが利用される可能性がある。

 2002年3月28日に公開された修正プログラムは、それまでのIEの既知の脆弱性をすべて修正した以外に、新たに発見された2つのバグも修正している(ID#108332, March 29, 2002)。問題は、最新のIEの修正プログラムをすべて適用したWindows XPのクリーンインストールでも、2002年2月に公開されたコードが利用される可能性があることである。

 2002年1月、"The Pull"として知られる人物がIEで表示したときにローカルアプリケーションを立ち上げることのできる、ウェブページに埋め込むコンセプト証明コードを発表した(ID# 106984, Jan. 16, 2002)。コードはMicrosoft JScriptスクリプト言語を利用してこれを実行した。IEのアクティブスクリプトを無効にすると、この利用を回避できる。しかしながら、2002年2月、GreyMagic Softwareは、JScriptではなくXMLを用いてコードを実行できる点だけが異なる同様のコンセプト証明コードを公開した。GreyMagicのデモは http://security.greymagic.com/adv/gm001-ie/ で参照可能(ID# 107837,March 1, 2002)。

◆情報ソース:
・ iDEFENSE Labs, April 02, 2002
・ The Register ( http://www.theregus.com/content/55/24500.html ),April 02,2002

◆分析:
 (iDEFENSE米国)攻撃者はこれを利用して、先に攻撃目標となるコンピューターにアップロードしたトロイの木馬プログラムを実行できる。コードを実行するには、攻撃者はコードの名前と場所を把握する必要がある。このような攻撃にはウェブページやHTML形式の電子メールメッセージが用いられる。

◆検知方法:
 Windows XPで動作するすべての修正プログラムが適用されたIEでこのコードの利用が可能である。

◆暫定処置:
 今のところ、Netscape Communications Corp.のNetscapeウェブブラウザーなど、別のウェブブラウザーをデフォルトのブラウザーとして使用することが唯一の暫定処置である。


※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン
 ( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。
  アイディフェンス社の iAlert サービスについて
  http://shop.vagabond.co.jp/p-alt01.shtml
  情報の内容は以下の時点におけるものです。
 【19:03 GMT、04、02、2002】
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×