◆概要: マイクロソフト社が同社のウェブブラウザー、Internet Explorer(IE)の累積修正プログラムの最新版で、2002年2月に公開されたコードが利用される可能性がある。 2002年3月28日に公開された修正プログラムは、それまでのIEの既知の脆弱性をすべて修正した以外に、新たに発見された2つのバグも修正している(ID#108332, March 29, 2002)。問題は、最新のIEの修正プログラムをすべて適用したWindows XPのクリーンインストールでも、2002年2月に公開されたコードが利用される可能性があることである。 2002年1月、"The Pull"として知られる人物がIEで表示したときにローカルアプリケーションを立ち上げることのできる、ウェブページに埋め込むコンセプト証明コードを発表した(ID# 106984, Jan. 16, 2002)。コードはMicrosoft JScriptスクリプト言語を利用してこれを実行した。IEのアクティブスクリプトを無効にすると、この利用を回避できる。しかしながら、2002年2月、GreyMagic Softwareは、JScriptではなくXMLを用いてコードを実行できる点だけが異なる同様のコンセプト証明コードを公開した。GreyMagicのデモは http://security.greymagic.com/adv/gm001-ie/ で参照可能(ID# 107837,March 1, 2002)。◆情報ソース:・ iDEFENSE Labs, April 02, 2002・ The Register ( http://www.theregus.com/content/55/24500.html ),April 02,2002◆分析: (iDEFENSE米国)攻撃者はこれを利用して、先に攻撃目標となるコンピューターにアップロードしたトロイの木馬プログラムを実行できる。コードを実行するには、攻撃者はコードの名前と場所を把握する必要がある。このような攻撃にはウェブページやHTML形式の電子メールメッセージが用いられる。◆検知方法: Windows XPで動作するすべての修正プログラムが適用されたIEでこのコードの利用が可能である。◆暫定処置: 今のところ、Netscape Communications Corp.のNetscapeウェブブラウザーなど、別のウェブブラウザーをデフォルトのブラウザーとして使用することが唯一の暫定処置である。※この情報はアイ・ディフェンス・ジャパン ( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。 アイディフェンス社の iAlert サービスについて http://shop.vagabond.co.jp/p-alt01.shtml 情報の内容は以下の時点におけるものです。 【19:03 GMT、04、02、2002】