前回までPuTTY[1]に含まれるTelnet/SSHクライアントであるputty.exe、およびpscp.exeに関連することを説明してきた。今回はPSFTPについて紹介しよう。 PSFTPは、SSHプロトコルを用いたFTP風のファイル転送システムであるSFTPのWindows用クライアントである。通常はSSH2でしか動かすことができないので、SSH1プロトコルが用いられている場合には前回紹介したPSCPや、そのGUIフロントエンドのiXplorer[2]を使わなければならない。 PFCPもputty.exeの場合等と同様psftp.exeをpathの通った場所に置くだけで利用できる。使用する時は、DOSプロンプトないしはコマンドプロンプトで、psftp.exeのあるディレクトリに移動しコマンドライン入力する。 サーバへの接続はpsftp sshd.office.acという具合にとりあえず接続先サーバだけ指定すればよい。ログイン名やパスワードなどを順番に尋ねてくるので、それに応じて入力するとログインでき、Remote working directory is /home/officeなどと表示され、またプロンプトがpsftp>に変化すれば、ログインしたことがわかる。あるいはpsftpと入力してpsftpを立ち上げてから psftp> プロントに対し、openコマンドでopen sshd.office.acとしてログイン手続きを開始することもできる。また、起動時に次のようなオプションを使用することができる。-l username :ログイン名の指定-p port_number :接続先のポート番号の指定-v :デバグ用冗長メッセージの表示-pw password :パスワードの指定(もちろん安全ではない)-b file_name :バッチファイルの指定、この -b オプションによるバッチ処理において途中でコマンド処理が成功しなかった場合、通常はそれ以降の処理を中止して終了してしまう。-bc: バッチ処理の経過を表示する-be: バッチ処理中、コマンドに対してエラーが発生してもバッチ処理を継続する-batch: ログイン処理時に接続が確立するまで何も表示しないofficeoffice@ukky.nethttp://www.office.ac/[1] http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty[2] http://www.i-tree.org/ixplorer.htm(詳しくはScan本誌をご覧ください)http://shop.vagabond.co.jp/m-ssw01.shtml