前回までPuTTY[1]に含まれるTelnet/SSHクライアントであるputty.exe、およびその日本語パッチ[2]について説明してきた。今回はPuTTYの付属するPSCPについて紹介しよう。 PSCPは、Windows用SCPクライアントであり、SSH通信でサーバとクライアントの間でファイル転送することができる。プロトコルはSSH2通信が使える場合にはSSH2を、SSH2が使えない場合にはSSH1を自動選択してくれる。次回以降に説明予定のPSFTPは原則としてSSH1では使えないので、プロトコルがSSH1の時にはPSCPの利用が便利であろう。 PSCPもputty.exeの場合同様pscp.exeをpathの通った場所に置くだけで利用できる。使用する時は、DOSプロンプトないしはコマンドプロンプトで、PSCPのあるディレクトリに移動しコマンドライン入力する。 ファイルをローカルからリモートサーバに転送する時には、pscp [options] source [source...] [user@]hostという書式でコマンド入力する。例えば、test.txtをサーバのホームディレクトリにコピーするのであれば、pscp c: est.txt office@sshd.office.ac:と入力する。パスワードを求められるのでこれを入力すると、進行具合が表示されて、test.txt | 143 kB | 324.0 kB/s | ETA: 00:00:13 | 85%のように進行度合いが表示される。リモートからローカルにファイル転送する場合にはpscp [options] [user@]host:source targetという書式になる。リモートホストの /ete/hosts ファイルをローカルのc: empexample-hosts.txtとしてコピーするならば、pscp office@sshd.office.ac:/etc/hosts c: empexample-hosts.txtとなる。また、リモート側のファイルリストはpscp [options] -ls user@host:filespecの書式で表示することができる。例えば/etc/の ls を表示させるならば、pscp -ls office@sshd.office.ac:/etc/である。 オプションには次のものが使える。officeoffice@ukky.nethttp://www.office.ac/[1] http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty[2] http://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/#PuTTYkj_top(詳しくはScan本誌をご覧ください)http://www.vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm