【無料ツールで作るセキュアな環境(55)】〜 PuTTY 3 〜(執筆:office) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

【無料ツールで作るセキュアな環境(55)】〜 PuTTY 3 〜(執筆:office)

 前回までPuTTY[1]に含まれるTelnet/SSHクライアントであるputty.exe、およびその日本語パッチ[2]について説明してきた。今回はPuTTYの付属するPSCPについて紹介しよう。

特集 特集
 前回までPuTTY[1]に含まれるTelnet/SSHクライアントであるputty.exe、およびその日本語パッチ[2]について説明してきた。今回はPuTTYの付属するPSCPについて紹介しよう。

 PSCPは、Windows用SCPクライアントであり、SSH通信でサーバとクライアントの間でファイル転送することができる。プロトコルはSSH2通信が使える場合にはSSH2を、SSH2が使えない場合にはSSH1を自動選択してくれる。次回以降に説明予定のPSFTPは原則としてSSH1では使えないので、プロトコルがSSH1の時にはPSCPの利用が便利であろう。

 PSCPもputty.exeの場合同様pscp.exeをpathの通った場所に置くだけで利用できる。使用する時は、DOSプロンプトないしはコマンドプロンプトで、PSCPのあるディレクトリに移動しコマンドライン入力する。

 ファイルをローカルからリモートサーバに転送する時には、
pscp [options] source [source...] [user@]host

という書式でコマンド入力する。例えば、test.txtをサーバのホームディレクトリにコピーするのであれば、
pscp c: est.txt office@sshd.office.ac:

と入力する。パスワードを求められるのでこれを入力すると、進行具合が表示されて、
test.txt | 143 kB | 324.0 kB/s | ETA: 00:00:13 |  85%のように進行度合いが表示される。リモートからローカルにファイル転送する場合には

pscp [options] [user@]host:source target

という書式になる。リモートホストの /ete/hosts ファイルをローカルのc: empexample-hosts.txtとしてコピーするならば、
pscp office@sshd.office.ac:/etc/hosts c: empexample-hosts.txt

となる。また、リモート側のファイルリストは

pscp [options] -ls user@host:filespec

の書式で表示することができる。例えば/etc/の ls を表示させるならば、pscp -ls office@sshd.office.ac:/etc/

である。

 オプションには次のものが使える。


office
office@ukky.net
http://www.office.ac/

[1] http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty
[2] http://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/#PuTTYkj_top


(詳しくはScan本誌をご覧ください)
http://www.vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×