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2018.06.22(金)

無線LAN 計画を断念する(ソルトレイク・オリンピック組織委員会)

国際 海外情報

 テロ攻撃の危険性を排除するため、ソルトレイク・オリンピック組織委員会(SLOC)は無線LAN 計画を断念し、代わりに物理的なセキュリティ措置を追加してセキュリティ強化を図る方針を明らかにした。米同時多発テロ攻撃が発生した9月11日以降に、この変更措置が取られた。SLOC および連邦政府機関はセキュリティ対策費として、新たに7500万ドルを追加し3億1500万ドルを計上した。

 9月11日以前、SLOC とIT 関連を担当するSchlumbergerSema 社は、得点の記録やオリンピック運営スタッフおよび関係者のサポートに802.11規格の無線ネットワークの実装を計画していた。しかし、SchlumbergerSema 社のオリンピック・プロジェクト担当統括責任者Bob Cottam 氏は、セキュリティに対する懸念が高まったため、無線アクセス計画を断念したと発表した。「無線ネットワークは、現時点で十分な安全性が確認できない。無線は、将来の選択肢として検討されるだろう」と述べた。さらに802.11b 無線LAN 製品をテストした結果、SchlumbergerSema 社は802.11b 規格に組み込まれた暗号化の強度に関し、攻撃者を阻止するほど強固ではないとする結論に達し「15分から45分以内に暗号が破られる恐れがある。たとえ攻撃者がコードを破ることができなくても、サービス使用不能攻撃を引き起こす危険性がある」と述べた。

 無線LAN 計画が見送られたことで、SLOC の職員や選手そして関係者らは、4500台のワークステーションやノート型パソコンそして40会場にある1000個所のキオスクから試合結果へのアクセスや他のシステムへの接続の際に制限を受けることになる。それら全ての機器は、Gigabit Ethernet LAN を経由して225台のWindows NT サーバおよび145台のUnix サーバに接続される。 Lucent Technologies 社は光ファイバーの配線を行い、Cisco Systems 社がハードウェアを提供する予定だ。

 SLOC とSchlumbergerSema 社は、オリンピックで採用されるIT 関連のセュリティ技術全般の見直しも実施した結果、ファイアウォールや不正侵入検知システム、仮想LAN 等のシステムは適正であると判定した。しかし念には念を入れて、さらなるセキュリティ強化に向け選手や職員を識別するバイオメトリクス技術の導入も検討しているという。
《ScanNetSecurity》

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