グラフィックチップ・メーカー NVidia 社は、同社に帰属する機密情報を無断で公開したとして、コンピュータ・グラフィック愛好者向けウェブサイトM3DZone.com を運営しているオランダ人に対し苦情を申し立てた。同社はApple 社の『PowerMac G4s』に装着されるグラフィックカードを製造している。NVidia 社の広報担当によると、何者かが同社のシステムに不正侵入し、取引先の社員を装って同社の機密情報を入手した。そして、M3DZone.com のサイトにその情報を投稿したという。M3DZone.com のサイトには、NVidia 社に関する企業情報の他、未発表の製品やソフトウェア・ドライバに関する詳細も掲載された。 NVidia 社から苦情を申し入れられたのは、16歳と21歳の二人のオランダ人だ。彼らのPC は一旦押収されたが、捜査終了後に返却された。M3DZone.com サイトの管理者Michiel Beenen 氏は「サイトは、あくまでも趣味でやっているものだ。投稿者は、12名ほどいる。著作権問題に関しては、まったく無知だった。今回のことで、勉強になった。我々は、メーカーと良好な関係を築きたいと思っている」と述べ、そして投稿者に対して今回の事件を報告し、著作権保護されている情報を決して投稿しないよう警告したと付け加えた。NVidia 社は、二人のオランダ人に対し法的措置をとるつもりはないという。