概要: Chinadaily.comとその他のニュースメディアによると、中国の情報セキュリティパイロットプロジェクトであるプロジェクトS219の第一段階が完了したようである。 この共同プロジェクトは 2000年2月に発表され、上海市と中国科学技術省が進めているものだが、第一段階だけで中国全土から専門家と行政官が3,100人以上参加している。 中国でこの種のプロジェクトが履行されるのは初めてのことで、成功すれば中国全土の情報セキュリティの強固な基盤を築くための重要なステップになると、科学技術省長官のXu Guanhua氏は語る。第一段階は、主に政府や金融機関、中国のメディアなどに関連するデータの情報セキュリティに重点を置いている。また、Chinadaily.comによると、ウイルスやハッカーの進入、データの喪失などをカバーする9種類のシステム・ソリューションをが開発されたようだ。 S219プロジェクトは既に中国国内で45の特許を登録しており、ローカルな情報セキュリティ技術の規格の確立している。情報ソース:China Daily Dec. 14, 2001http://www1.chinadaily.com.cn/cndy/2001-12-14/47920.htmlCompulenta.ru Dec.17, 2001http://www.compulenta.ru/news/2001/12/17/23284/分析:(iDEFENSE 米国) 中国当局がプロジェクトS219の成功に力を注いでいるのは明白であり、中国が独自の国内情報セキュリティのポリシーと技術の開発の必要性を認識していることを示している。また、上海市をその実験都市に選んだ点は、いくつかの利点がある。実験は地域限定的に実行することができるため問題や課題が浮上した際に小規模範囲で対処できる。よって、準備が整う前に全国的に実験を展開してしまうよりも、対処がしやすくなる。現時点では、S219の第二段階がどのようなものか、またどのようなタイムフレームは明らかにされていない。特に注目すべき点は、プロジェクトS219が実際に中国の他の都市や行政体でも履行されるようになった時、真に国家レベルの情報セキュリティ事業となることである。(詳しくはScan Daily EXpress本誌をご覧下さい) http://vagabond.co.jp/vv/m-sdex.htm※この情報はiDEFENSE社( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。情報の内容は以下の時点におけるものです【15:03 GMT、12、18、2001】