クレジットカード会社の米Visa 社は12月3日、新しいオンライン支払いサービスの導入を発表した。新サービスにより消費者のセキュリティ上の不安は、かなり軽減されると見られている。オンラインで買い物をしてサイト上で決済処理を行う場合、消費者は自身のクレジッドカード番号を入力しなければならず、それがオンライン・ショッピングの普及を阻む一因とされている。米Visa 社はその状況を改善するため"Visa による確認"と呼ばれるプログラムを導入した。それは、提携小売業者がサイト上で買い物客にパスワードの入力を指示し、オンラインの決済処理が実行されている間に提携銀行が即座にそのパスワードからクレジットカード所有者本人であることを確認するものだ。 米Visa 社が11月に調査したところによると、パスワードによる本人確認システムが採用された場合、消費者の70%がオンラインで買い物をする際の不安感はかなり軽減されると回答した。同社の会長兼CEO(最高経営責任者)Carl Pascarella 氏は「インターネットに長時間費やしている人々が大勢いる。しかし、インターネットで商品を購入する段階になると、未だ躊躇する人たちがかなりいる。パスワードによる保護機能オプションを取り入れることで、用心深いネットサーファーたちの懸念を払拭できるかもしれない」と述べた。