Microsoft の電子メールソフトOutlook を狙った電子メール型ウイルスの攻撃を回避するフリーツールNoHTML が開発された。ツール作成者でありTruSecure 社の最高技術責任者でもあるRuss Cooper 氏によると、NoHTML をインストールすることでOutlook 2000 とOutlook 200
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Microsoft の電子メールソフトOutlook を狙った電子メール型ウイルスの攻撃を回避するフリーツールNoHTML が開発された。ツール作成者でありTruSecure 社の最高技術責任者でもあるRuss Cooper 氏によると、NoHTML をインストールすることでOutlook 2000 とOutlook 2002 は、送られてくるHTMLベースの電子メール・メッセージを自動的に無害なテキスト・フォーマットかリッチ・テキスト・フォーマット(RTF)に変換することが可能になるという。その変換プロセスは、ユーザがメッセージを選択した時に発生する。尚、同ツールは、Outlook 98 もしくはOutlook Express には対応していない。
Microsoft 社のMac 対応電子メール・リーダEntourage やQualcomm 社のEudora はユーザがHTMLフォーマットを無効にする機能がある。しかし、Outlookにはそのような機能がなく、結果Outlook ユーザはInternet Explorer (IE)のセキュリティ・ホールを悪用したメッセージに対し脆弱となる。IE はHTML メッセージを表示するため、Outlook に組み込まれている。「攻撃者は往々にして、ブラウザの脆弱性を利用してHTMLベースの電子メールにウイルスやワームを埋め込む。従ってHTML 機能を無効にすれば、その類の攻撃から免れることができる」とCooper 氏。
インターネット・セキュリティおよびプライバシーのコンサルタントRichard M. Smith 氏は、このツールに関し「ブラウザベースの攻撃からOutlook のユーザを守るだけでなく、ウェブバグとして知られているトラッキング技術も阻止できる。またNoHTML は、HTMLメッセージを単に好まない人たちにとっても魅力的なツールとなるだろう」と述べた。現在(11月5日)のところ、同ツールに関するMicrosoft 社からのコメントはまだない。