Outlookで受信するメールから HTMLタグを削除する新ツール | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

Outlookで受信するメールから HTMLタグを削除する新ツール

概要:
 ラス・クーパー氏は、マクロソフト社の Outlookで受信するメールから、HTMLタグ及びスクリプトを取り除く NoHTMLというツールを無料で提供する。 Outlookは HTMLタグ、及び JavaScriptや Visual Basic Scriptなどのスクリプト言語を解釈する能力を保有するが、

国際 海外情報
概要:
 ラス・クーパー氏は、マクロソフト社の Outlookで受信するメールから、HTMLタグ及びスクリプトを取り除く NoHTMLというツールを無料で提供する。 Outlookは HTMLタグ、及び JavaScriptや Visual Basic Scriptなどのスクリプト言語を解釈する能力を保有するが、本ツールは、これを悪用するワーム・ウィルスなどを防止する効果がある。NoHTMLはコンポーネント追加型のツール、つまりユーザーが HMTL形式のメールを開くたびに、自動的に稼動するものである。このツールを使うと、Outlook 2000では HTMLメールが RTFファイルに、Outlook 2002では HTMLメールが普通のテキストファイルに変換される。

情報ソース:
NTBugtraq Dec. 04, 2001
http://www.ntbugtraq.com/default.asp?pid=55&did=38
iDEFENSE 研究所, Dec. 04, 2001

分析:
 この無料ツールは、クライアント側でのスクリプティング、または HTML側の解釈方法の問題を利用するワームやウィルスの感染を防止する効果がある。過去1年間に発生した深刻なワームやウィルスのほとんどは、この種類のものである。例えば Nimdaは、メール本文の HTMLスクリプトが添付ファイルを実行してしまうという、MIME 脆弱性を利用したウィルスであった (2001年9月20日 ID#105610)。ただし、残念ながら、受信するHTMLメールの種類によっては、RTFやテキストファイルに変換されると読みにくいメールもあり、場合によっては本文がブランクとなってしまう可能性もある。

暫定処置:
 クライアント側のスクリプティングは、Explorerにおける下記設定によって解除できる:
1.「ツール」メニューから「インターネットオプション」を選択
2.「セキュリティ」のタブを選択
3.Webコンテンツのゾーンを「インターネット」に設定した上、「レベルのカスタマイズ」ボタンをクリック
4.スクロールダウンし、「アクティブスクリプト」を「無効にする」に設定
5.「OK」を2回クリックする


(詳しくはScan Daily EXpress本誌をご覧下さい)
http://vagabond.co.jp/vv/m-sdex.htm

※この情報はiDEFENSE社( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。情報の内容は以下の時点におけるものです
【17:24 GMT、12、05、2001】

《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×