概要: マイクロソフト・ウインドウズ2000のRunAsサービスにローカルで利用可能な3つの脆弱性が発見された。1つめの脆弱性はRunAsを利用したサービス拒否攻撃の可能性、2つめは動作停止後に別名でアクセスする事により権限が拡大してしまう事、3つめがアクセス可能なメモリー・バッファーでユーザの認証の内容が見えてしまう事である。何れもRunAsサービスがローカルコンピュータで動作後に停止した場合にのも起こる。最初の2つの脆弱性に関しては利用する為のコードが既に公開されている。 RunAsサービスは、ユーザが権限のないアカウントで作業しながらログオフをせずに管理機能を使う事のできる機能である。Unix系システムのsudoに似ている。 情報ソース:BugTraq (research@camisade.com ), Nov. 12, 2001分析: この3つの脆弱はRunAsサービスを使用している(OSがウインドウズ2000)のコンピュータのみに起こる現象である。この脆弱性による懸念度合いはRunAsが使用されている作業の重要度にも関わるので、システム管理者は先ず下記の手順に従い作業内容の確認を行う事を勧める。1. スタート・メニューから、設定を選択。 2. 管理上のツール選択後、サービスを選択。 3. RunAsのステータスが意図して設定されたものか確認する。 検知方法:全てのウインドウズ2000が対象。 暫定処置: RunAsを作動させているコンピュータへのアクセス権限を設け、権限者のみログオン出来るようにする。またシステム管理者はRunAsが作動させていたものを停止させた後に別のユーザがアクセスする事により脆弱になるという点を念頭にいれ、作動と停止の際に注意する。ベンダー情報:マイクロソフト社から、この脆弱性に関するパッチは2002年2月出荷予定のサービスパック3に含まれると発表している。(詳しくはScan本誌をご覧下さい) http://www.vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm※この情報はiDEFENSE社( http://www.idefense.co.jp/ )より提供いただいております。情報の内容は以下の時点におけるものです【16:09 GMT、11、13、2001】