PGPの発明者、“テロリストの片棒を担いだ”との非難に反撃 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

PGPの発明者、“テロリストの片棒を担いだ”との非難に反撃

 9月11日の米同時多発テロ勃発後、暗号化ソフトウェアPGPの発明者Phil Zimmermann氏に元に悪質な嫌がらせのメールが届いた。そのメールの内容は、暗号化ソフトウェアが今回のテロ攻撃遂行に重要な役割を果たしたと指摘し、そのソフトの普及に尽力した同氏を非難するもの

国際
 9月11日の米同時多発テロ勃発後、暗号化ソフトウェアPGPの発明者Phil Zimmermann氏に元に悪質な嫌がらせのメールが届いた。そのメールの内容は、暗号化ソフトウェアが今回のテロ攻撃遂行に重要な役割を果たしたと指摘し、そのソフトの普及に尽力した同氏を非難するものだった。テロリストらが攻撃を計画を実行に移す際、強力な暗号化メッセージが使用されたと見られているが、まだ実証には至ってない。今回の事件が契機となり、暗号化ソフトウェアの広範な普及に関する是非を巡って論議が沸き起こっている。

 暗号の開祖Phil Zimmermann 氏はあるメディアのインタビューに応え、今回のテロ攻撃と暗号化ソフトウェアの関連性について次のように述べた。「今回の惨事を悼むと同時に暗号化ソフト問題について再考してみた。我々は1990年代より暗号化技術について議論を重ねてきた。そして強力な暗号化技術は、社会に害悪よりも有益性をもたらすだろうという結論に達した。しかし、テロリストが暗号化技術を使用する危険性を十分に考慮するまでには至らなかった。そして今、米国のみならず欧州でも、強力な暗号化技術を規制する新法制定の機運が高まってきている。この問題について、“正しい決定”を下すには長い年月を要するだろう。一時の感情に流されて、この問題の答えを出そうとするならば、我々は間違いを犯すことになるだろう」


《ScanNetSecurity》

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