空港のコンピュータ・セキュリティ、強化へ(Visionics 社) | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

空港のコンピュータ・セキュリティ、強化へ(Visionics 社)

 9月11日の同時多発テロ事件を受けて、全米のみならず世界の空港はセキュリティ方針の抜本的改革を迫られている。テロリストが飛行機に搭乗するのを阻止する技術は既にあるが、その配備を巡って様々な議論が起こっている。

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 9月11日の同時多発テロ事件を受けて、全米のみならず世界の空港はセキュリティ方針の抜本的改革を迫られている。テロリストが飛行機に搭乗するのを阻止する技術は既にあるが、その配備を巡って様々な議論が起こっている。

 顔面に基づいて人物識別を行うシステムは最近、カードカウンター(ブラックジャックなどでカードの手を記録する勝負師;しばしば違法)を識別するためにラスベガスのカジノで導入された。しかし、そのようなデバイスを空港や公の場所に使用することは、プライバシー問題の観点から反対されてきた。顔面認証技術を開発するVisionics 社のJoseph Atick 氏は「顔面認証技術に対する外国の関心は非常に高い。何故なら、米国に比べプライバシー関連の問題が少ないからだ」と説明する。空港などで採用されるシステムは、顔面の特徴、例えば両目と鼻の距離などに基づいて群集の中の顔を識別し、データベースの画像とそれらを照会するのだ。データベースには通常、犯罪者、テロリストなどの画像が取り込まれており、個別にスキャンされた群集の顔がデータベースと一致した場合、警告を発する。Visionics 社のシステムは現在、アイスランドのKeflavik空港で導入されている。

 「私は米国の諜報機関に信頼できる情報源を持っている。それによると、諜報局と入国管理局はテロ事件の実行犯と見られるテロリストのうち最低2人については既に情報を持っていた。情報データを持っていたが、入国もしくは飛行機に搭乗する際に彼らを捕まえるシステムがなかったのだ」と同氏は述べた。さらに続けて「主要空港は、全てのゲートにカメラとコンピュータ・システムを配備すべきだろう。そのコストは何百万ドルもかからない、数十万ドルで事足りるのだから」と提言した。

《ScanNetSecurity》

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