米連邦政府は、サイバー攻撃対策の一環として対サイバーテロの任務に就く初の“兵士”を養成する予定だ。 兵士に選ばれた14名は、この9月からオクラホマ州のタルサ大学でサイバーテロ・プログラムを履修する。タルサ大学は、国家安全保障局(NSA)が認定する情報セキュリティセンター指定校だ。同大学の他にも、カーネギーメロン大学やアイオワ州立大学、アイダホ大学など14の大学がNSAの指定を受けている。タルサ大学によると、サイバーテロ対策プログラムは連邦政府から500万ドルの資金援助を得て開設された。同プログラムの入学資格は、コンピュータ・サイエンスの分野で学士もしくは修士の学位修得者に限られている。二年で卒業した後は、政府機関に勤務する予定だ。 兵士の見習いとして合格した14名の年齢や経歴は様々で、最年少は20歳のBrett Edgar氏だ。彼は13歳で既に計算機のプログラムを作成し、大学一年生の時にLogoとApple Basicのプログラムを修得した。最年長は、1995年にボーイング社を退職した63歳のHoward Barnes氏だ。彼は、ソフトウェア・エンジニアとして同社に勤務していた。同氏は「人生の転換期だ」と述べ、妻のJoyceさん(44歳)と共にタルサに移住した。 同大学のコンピュータ・サイエンス学科教授兼情報技術センター責任者のJohn Hale氏は「サイバーテロ対策プログラムは、ファイアウォールやインターネットを介した主要通信システムを防護する検知システムの開発なども行う。7月に発生して以来、大きな被害をもたらしているCode Redウイルス攻撃は、優れた防衛対策の確立が急務であることを浮き彫りにした事件だ」と述べた。