7月後半に発見されたtelnetdの脆弱性の影響で、FreeBSDの改竄事件が相次いでいる。中でも、FreeBSDの改竄事件が目立って増加した。 http://defaced.alldas.de/ によると、7月25日以降 117件の改竄事件がFreeBSDで起こっている。http://defaced.alldas.de/ の過去の全記録(1999年9頃から記録は開始されている)の中でのFreeBSDの改竄事件が、309件であることを考えると実にその3分の1がたった9日の間におきていることになる。同期間のWindowsの改竄事件は、488件である。 過去の累計では、WindowsとFreeBSDでは改竄件数は、60倍以上の開きがあるのに比べると、この期間、いかにFreeBSDの改竄事件が多かったがわかる。 最近、telnetdの脆弱性の対処がひととおりいきわたったためか、沈静化しつつあるが、8月に入ってからもWindowsに次ぐ改竄件数の多さとなっている。・7月25日〜8月2日の改竄総数 780件 Windows 488件 62.56% FreeBSD 117件 15.00%・8月に入ってからの改竄件数(http://defaced.alldas.de/ による) Windows 92件 69.70% FreeBSD 13件 9.85% BSDI 7件 5.30% Linux 6件 4.55% Solaris 5件 3.79% HP-UX 1件 0.76% SCO 1件 0.76% NetBSD 0件 - OpenBSD 0件 - Unknown 7件 5.30%・過去の傾向値(http://defaced.alldas.de/ による) Windows 14,042件 66.14% Linux 3,526件 16.61% Solaris 669件 3.15% FreeBSD 309件 1.46% IRIX 296件 1.39% BSDI 183件 0.86% SCO 81件 0.38% NetBSD 23件 0.11% AIX 15件 0.07% HP-UX 10件 0.05% Tru64UNIX 9件 0.04% Digital Unix 8件 0.04% MacOS 6件 0.03% OpenBSD 5件 0.02% Novell 1件 - Ultrix 1件 - Unknown 2,048件 9.65%