ドメイン名登録会社CentralNic社は、多くの人がコンピュータのパスワードを安易に決めすぎる、とする報告書を発表した。それによると、調査対象者のほぼ半数が自身および家族に関連したパスワードを選択すると回答。その内訳は、自分の名前やニックネームが53%、子供の名前が20.5%、ペットの名前6%、誕生日2.6%となっている。また、好きなフットボールチームか有名人の名前を選択すると答えたのは32%だった。 同社のStephen Dyer氏は今回の調査結果に関し「多数の人は、適切なパスワードを選ぶ行為を重大なセキュリティ措置ではなく、むしろ性格検査の一種と考えているようだ」と指摘し、安易なパスワード選択は容易に推測できるため、知人がいとも簡単に許可されていないアクセス権を手に入れ、ビジネスの機密情報を入手してしまうと警告した。さらに、「大抵の人は、パスワードが自身の本質を表現するものでなければならないと思い込んでいるようだ」と付け加えた。 セキュリティ専門家は「パスワード窃盗者との会話の中で、パスワードにまつわる個人的な情報をうっかり漏らしてしまうことが往々にしてある。それが、セキュリティ侵害を招く一つの原因となっている」と指摘。また、インターネット上に出回っているハッキング・ソフトウェアも主要なセキュリティ脅威となっていると述べた。ハッキング・ソフトウェアは、ログイン手続き中に辞書(膨大なパスワードリスト)を使用してパスワードを解読することができる。