IISの脆弱性は、これまでにもいくつか指摘されきた。今回、問題になっている脆弱性は先週(6月第3週)発見されたもので、IIS Internet Services API の全バージョンに影響を与える。攻撃者はその脆弱性を悪用してバッファのオーバーラン攻撃を仕掛け、システムの制御権を完全に掌握することができる。通常、セキュリティホールが発見された場合、その脆弱性を悪用したハッキングツールが48時間以内に出現し、システム管理者は早急にパッチをあてるよう勧告される。今回の脆弱性は、そのようなハッキングツールはまだ出ていない。その代わり、ハッカーがその類のプログラムを既に開発し秘密にしているとする噂が流れている。つまり、IISの約600万人のユーザが危険に晒されているのだ。