情報筋によると、カリフォルニア州全域の送電を制御するコンピュータシステムがハッカーの標的になっていた。その攻撃は成功しなかったが、カリフォルニア州電力管理委員会(ISO)が使用しているコンピュータシステムのセキュリティ不備が露呈した形となった。ISOの職員は「問題は解決された。ハッカーはシステムの重要な部分にアクセスする寸前にあったが、危険はもう去った」と述べた。 攻撃は4月25日に開始され、5月11日まで続いたと見られている。ISOは、5月7日、8日に起こった停電とハッキングの関連性については否定している。伝えられるところによると、主要攻撃は中国広東省のハッカーがChina Telecomを介して発信しているいるという。そのハッカーは明らかに、カリフォルニア州Santa Claraとオクラホマ州Tulsaのインターネット・サーバを使用して侵入したと見られる。ISOのコンピュータ・セキュリティ担当者James Sample氏は「犯人がどこの国の人間なのか全く分からない。中国にこだわるのは、中国の米国に対する最近の政治方針に起因している。しかし、米国のハッカーが中国のハッカーを装っていることもあり得る」と説明した。 ISOは、6月8日に初めて今回の事件について公表した。その契機となったのは、ある新聞社からのハッキングに関する問い合わせだった。ISOの広報担当Stephanie McCorkle氏はハッキングを公にしなかった理由について「内部のネットワークに何も被害はなかったから」と説明した。ハッキングが露見した後の捜査により、ハッカーがコンピュータシステムの機密部分を防護するファイアウォールを突破するためのソフトをコンパイルもしくは書き換えようとした形跡が発見された。