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2017.08.20(日)

ウイルス作者の実像(USA TODAY紙)

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 多数の研究者がコンピュータ・ウイルス退治に苦心しているが、そのウイルスを作成する作者に関しての調査は、あまり行われていない。USA TODAY紙は、IBM社を経て現在Symantec社でウイルス作者およびサイバーテロリズムに関する研究を行っているSarah Gordon氏にインタービューを試みた。以下は、その概要である。

Q:ウイルスを作成するのは、どうような人物か?
A:十代から社会人まで様々だ。人物像を一概に述べることは出来ないが、大部分は男性で、年齢は13〜26歳。友人関係は普通。

Q:ウイルスを作成する動機は?
A:様々な動機が考えられる。たとえば、有名願望、技術的な挑戦、政治や社会への報復、技術にある脆弱性の暴露、好奇心など。

Q:ウイルスの作成を抑止するには?
A:ウイルス作者逮捕のニュースは、ある程度効果がある。その類のニュースが報じられると、ネット上のウイルスの数は減少する。

Q:ウイルス作成を取り締まるもっと強力な法律が必要だと思うか?
A:思わない。DefCon(毎年開催されるハッカー会議)において「ウイルス作  成が違法になった場合、ウイルスを作成しなくなるか?」と訊いたところ、ウイルスで世間を騒がすことをクール(格好いい)と思っていない人たちでさえ「駄目と言われたら、かえって作りたくなる」と回答。法律の強化は有効ではない。

Q:ウイルス作者は、ハッカーか?
A:違う。ウイルス作者は所謂、食物連鎖の一番底辺の存在だ。本物のハッカーは、システム全般のスキルを持っている。ウイルスは一旦、ネット上に放たれると、作者の意図とは関係なく広がる。ハッカーはそれをクールだとは思わない。ハッキングとは、システムを操り制御することだ。

Q:一部のウイルス作者は、プログラム作成など先端技術を研究することで、技術の改良に貢献していると主張しているが、本当か?
A:ウイルス作者は、自身のしている事を高度な先端技術を伴うものだと思っているようだが、それは違う。彼らが作成するプログラムは大抵、シンプルだ。そもそもウイルス作成に、高度な技術は要求されない。ウイルス作者が高度な技術の持ち主であると誤解されている一因は、マスコミの誤った報道にあると考えている。

《ScanNetSecurity》

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