大日本印刷株式会社は、ICカード次世代共通鍵暗号の有力な候補とされる「Rijndael(ラインドール)」を、同社オリジナルの高機能ICカード「DNP Standard-9」に国内で初めて搭載したと発表した。「Rijndael」は、ベルギーの暗号研究者が開発した共通鍵暗号で、米国政府の新しい標準暗号の最終候補とされており、今年夏頃の正式決定後は米国政府だけでなく、国際的な標準暗号として幅広い利用が見込まれている。今回の「Rijndael」は128bitの鍵長で、有効な鍵数は「DES」の10の21乗倍、「Triple-DES」の6万倍以上存在し、少なくとも20年は有効性が保たれるとのこと。今回の搭載により、「DNP Standard-9」の暗号ラインナップは、共通鍵暗号の「DES」「Triple-DES」「Rijndael」、公開鍵暗号の「RSA」の計4種となった。http://www.dnp.co.jp/jis/news/2001/20010305_2.html