Command Software社は、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)とウェブサイトを介してアンチウイルス・サービスの無料配布を試験的に行う予定だ。同社によると、Command-on-Demandと命名された同サービスはローカル・ソフトウェアとウェブサイトからのサポートを組み合わせてPCのウイルスチェックを行う。同社の欧州担当責任者Bruce Walton氏は「消費者にCommand-on-Demandサービスを配布するために複数のISPと契約を結んだ。仮にあなたのPCがウイルス感染の可能性があった場合、すぐさま新しいソフトを買いに走る前に、取りあえず専門的な意見を得ることができるのだ」と述べた。しかし、同サービスに対する大手ISPの受け取り方は様々だ。FreeserveとAOLは何ら興味を持っていなく、他方、MSNはさらに詳しい内容を知りたいと関心を示している。 Command Software社の製品責任者Danny Ross氏は「インターネット広告の収入で無料サービスを行う。試験的運用は30日以内に開始する予定で、無料ウイルス・チェックの宣伝には、ウェブサイトのバナー広告を利用するつもりだ」と述べた。しかし、同社の計画に批判的な声も上がっている。ITリサーチ会社Ovum社のアナリストは「そのサービス自体は革新的なものかもしれないが、広告収入をあてにするやり方は目新しいものではなく、過去において多くのサービスが継続不能に陥っている」と警告した。