Macromedia社(本社、サンフランシスコ)は自社製品のFlash Playerにセキュリティ・ホールがあると指摘された件に関し、社内でテストを行った結果、懸念された問題は確認されなかったと発表した。そのセキュリティ・ホールを指摘したのはソフトウェア技師。セキュリティ情報サイトBugtraqにユーザのコンピュータに悪意あるプログラムを送りつけることが可能なセキュリティ・ホールがあると投稿した。Flashはデジタル・アーティストやウェブ・デザイナーがウェブ用アニメーションを作成するソフトで一般に普及されている。インターネット・ユーザがそのアニメーションを見るには、Flash Playerをダウンロードする必要がある。インターネットにアクセスする約96%のコンピュータがFlash Playerのいづれかのバージョンをインストールしており、仮に指摘されたセキュリティ・ホールがあった場合、被害は計り知れない。 同社によると、他のソフトウェアがユーザのコンピュータに常駐しようとするとFlashムービーがクラッシュするように設計されているという。つまり、ウイルス等を含む全てのプログラムを送りつけることは不可能だ。同社の副社長Peter Santangeli氏は「これは単なるソフトウェアのクラッシュであり、セキュリティ上の問題ではない。Flashは故意に制限された環境にしてあるのだ。Flashでウイルス感染ということはあり得ない」と説明した。